2つのタイミングで打率を上げる方法 -夏の大会までに必ず調整しておきたいこと-

メールNo.119 配信日2016/06/13

夏の大会も近いこの時期は
大幅な打撃フォームのモデルチェンジはリスクが高いため、あまり積極的には行いたくありません。
なので、やるべきことは「コンディショニング」や「タイミング系の調整」くらい。

コンディショニングは【究極のセンスアップサイト】で紹介している「センストレ」を取り入れ「身体深層部を動かすこと」に専念する。
もちろんゆる体操も併せながら行うのがお勧めです。

やるべき主なパーツは・・・・
肩甲骨、背骨、腰、股関節、肘、手首
これらの部位は打撃・投球・守備・走塁と影響してきますので、どれも毎日行ってください。

タイミングを2つに分けてシンプルに勝負する

もう1つはタイミング系の調整です。

実戦でもっとも重要な要素の1つである「タイミング」ですが
ここ最近の成績を思い出してみて皆さんはどんな感じですか?

ボールがよく見えるほどタイミングが上手く取れているって人は
まったく問題ないので本番まで「センストレ」や「ゆる体操」で調整してください。

全然合わなくて自分のスイングができていないって人。
この時期にそういった状態だと
かなり頭の中でパニックになっているかと思います。

ここはシンプルに考えましょう。

タイミングを以下の2つの動作に分けてください。
・投手のモーションに合わせるタイミング
・ボールの軌道に合わせるタイミング

投手のモーションは普遍的なシーンが狙い目

まず1つ目は
投手のモーションに自分の打撃モーションを合わせてタイミングを取る。

1つの目安としては、
相手ピッチャーがセットポジションでもクイックでも
「重心が下がる瞬間」は必ずあるので、そこが狙い目!

下げた瞬間に、こちらは軸足に体重を乗せる動作へと移る。
ステップ足を上げる打撃スタイルならこのタイミングで上げるといいです。
すり足タイプの打撃スタイルも、このタイミングで軸足の股関節へ体重を乗せに行く。

いきなりできる器用な人はいいのですが、
一発でどんなタイプの投手でも合わせるってのは難しいので
バッティング練習では投手へ様々な投球リズムで投げるようにお願いして
重心が下がる瞬間を見極めて打つ練習を繰り返してください。

【参考画像】ヤクルト山田選手の打撃フォーム※メルマガ限定リンク

ボールの軌道に合わせるには「軸足踵」と「密着する意識」

投手のモーションにタイミングを合わせることができたら
つぎはボールの軌道そのものにタイミングを合わせていく。

体重移動の基本は
公式メルマガでも度々取り上げている「足裏の図」で解説している通りにすればOK

【参考画像】足裏の図※メルマガ限定リンク

軸足踵で地面を踏み込みながらを意識して
母指球依存にならないように「踵が早期に浮かない粘り強い体重を移動」をする。

「移動する方向・強弱・速度」については、厳密に固定しないのがポイント!
何度も申している通り、
バッティングはどこまでいっても運動であり
記号的な理論など試合じゃクソのやくにもたたない。

もちろん練習では動作を創り上げていく時に、
各ポイントを押さえながら体に覚えさせていく過程も必要でしょう。
ですが、スイングのベースができてきたら
「だいたいこんなもん」くらいがちょうどいい。

なので、上記ボールの軌道に対してのアプローチも
ベターっと液体がひっつくように
自分の体軸をボールの軌道へ密着させていくようなイメージくらいがちょうどいいです。

この「ベターっと密着」の練習方法としては・・・・
バスターでボールの軌道に対してのリズムをつかみながら
軸足踵と密着のイメージを駆使し、タイミングを合わせていく方法。

もしくは自分のステップ幅をキープしたまま、
軽く膝を曲げた状態でノーステップ打法によってボールの軌道へタイミングを合わせていく方法がお勧め。

無駄なものを全部そぎ落として、
密着だけでボールを芯で捉えることを繰り返す。

そうすると、
投手のモーションか?ボールの軌道か?
自分がどっちのタイミングでズレてるのかがわかるかと思います。

打てるボールを見極めるゾーンを知ろう!

さて、これまで解説してきた2つのタイミング。
・投手が重心を下げた瞬間に、打者は軸足股関節に体重を乗せる。
・体重移動は軸足踵を粘り強く、ボールの軌道へ体軸をベターっと密着させるようにする。
これらができれば、かなりタイミングが合ってくるはずです。

もう1つ踏み込んだ話をすると
この2つのタイミングを上手くリンクすることが、各上の投手攻略につながってきます。

投手のモーションで重心が下がった瞬間に、こっちは軸足股関節へ体重を乗せる。
その後、密着しながら粘り強く体重移動を開始しますが、
「どのタイミングでステップ足を着地するのか?」って部分を知っておくこと。

こいつが上手くハマるとフィーバーします。
打席に立つと「打てない気がしない」って感覚。

だいたいホームベースから1.5~2m手前くらいで着地するタイミングかと思うんですが
こればかりは選手本人がやってみないとわからないので、
「打てるボールだと判断しているゾーン」の距離感をチェックしてみてください。

あとは
ゆるゆるからのステップ足着地後、一瞬で爆発して仕留める!
これだけです。

ゆるゆるに弛緩している状態から一気に筋収縮すると
ガチガチに過緊張している状態から生み出せるパワーとでは
比べ物にならないほど爆発的なパワーが出ますからね。

詳細はこちら

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