バットが上手く振り抜けない打者必見!後悔しないスイングで本番に挑もう

メールNo.124 配信日2016/06/20

週末の試合はどうでしたか?
しっかりと目的をもって結果を残せた人も、
考えすぎて頭の中がパニック状態の人も、
本番まであと少しですからできることを確実にやっておきたいですね。

毎日努力していれば
試合の勝ち負けへの後悔はどうしたってしますが
「1打席1打席、悔いのないスイングでバットを振りきる」
これだけは絶対にやりたいところです。

今回のテーマは
そんな「悔いのないスイング」をするために、いまやっておきたい練習法を紹介。
動作チェックにはもちろん、飛距離を競えば息抜きにもなるのでぜひお試しあれ

しっかり振り抜くためには体幹を使え!

小手先のパワーに依存すると
監督から『大振りするな』と怒られるように、
四肢主導で強く振ると体幹部が居着いてしまい
大振り・ドアスイングになるリスク(威力と確実性の共存がしにくい)が高まりますので気を付けてください。

体幹主導で強く振る分には、
四肢を後方へ残せるためパワーバカのように淡白なスイングにはなりにくい。

つまり、
悔いのないスイングでバットを振り抜くためには
体幹主導でがっつりボールを運ぶというイメージが必須です。

カギを握るのは3つ

・肋骨
・捕手側の肩甲骨
・フィニッシュのグリップ位置

君の体幹にはターボエンジンが搭載されている!

まず1つめの肋骨

動作的には一瞬で構いません。
腰を切ったら肋骨を切る。肋骨を切ってからグリップが出てくる。
この流れを素振りで意識してください。
ボディスピンは一瞬ですが、これら3つのパーツがズレないとパワーが出ない。

肋骨はたくさんの筋肉が付着してますので
それらをスイングに総動員させることができさえすれば
誰でもターボエンジン搭載の体幹になる可能性を秘めている。

これは余談ですが
オフシーズン中にとある高校へ指導しに行ったときのお話し。

多くの高校でもやってるかもしれませんが
車のタイヤを両手で持って身体を回転しながら
持っているタイヤをリリースしてどれだけ距離を出せるか
というフィジカルトレをしていたので、私も流れでやることになったんですよ。

私は見た通りの細腕で、
普段マウスくらいしか持たないほどの不健康極まりない非力なのですが・・・
タイヤが遠くへ飛ぶので、それをみた学生たちは不思議がる。
何かコツがあるのか?と。

私も体幹をボックス化させて腕力だけでやったら
笑われるほど飛ばないのですが、
前述のとおり
「腰を切ったら肋骨を切る。肋骨を切ってからグリップが出てくる」を
ボディスピンの一連の動作に応用すれば
肋骨の爆発的なエネルギーを一瞬生み出すことができるわけです。

それを上手くタイヤに伝えただけのお話し。

で、このメカニズムを
皆さんにもバットスイングで使ってもらいたいんです。

押し込みの強さは正義である!

2つめは右打者なら右腕~肩甲骨までを使った押し込み。

「後ろ小さく前大きく」はバッティングの基本ですが
手腕部で似たような軌道を作っても、
肝心のボールへ力が上手く伝わっていないと意味がない。
それを解決するのがこの押し込みの強さ。

小学生なんかは特に、肩甲骨から押し込むように指導していれば
スイングの軌道がきれいになるのでお勧め。

履正社の打撃指導は
「押し込み」を全選手に徹底するのでかなり面白いですよ
履正社高校打撃力アップ後ろ手の使い方

手は離さず体幹へ巻き付ける!

3つめは「フィニッシュ時にグリップを置く位置」です

右打者の場合、
フィニッシュで右手を離して
左手一本でバットをもっているようなフォームの人は
まずは手を離さずグリップの位置を変えてみてください。

振り切った後の目安は
左肩と肘の中間にグリップが来るようなフィニッシュ。
この位置にくるようにスイングすれば
体幹に巻き付けるような感じでバットを振りきれます。
何度も繰り返し「体幹で振り切る感覚」が身に着いたら
”右手を離そうが、グリップの位置が高かろうが・低かろうが、形なのでどうでもいい”です。

その感覚が前提に無い状態で、手を離してしまうと
「力強いスイング」=「体幹主導の肋骨フルパワー」に繋がらず
「力強いスイング」=「手腕部の過緊張」になってしまう。

まずはなんといってもこの「体幹で振り切る感覚」を養うこと。

ストバスでパワフルかつダイナミックなスイングを!

ここまで解説した
カギを握る3つを同時に練習できるセンストレが「ストバス」

ストバスのやり方

通常のストバスに慣れてきたら、
よりバットスイングに近い形で体幹主導スイングを練習しましょう。

やり方は通常バージョンをちょっとアレンジするだけ。

右打者の場合
・左ひじを伸ばし、脇を体幹にくっつける
・左肩へアゴを乗せ、トップの位置へグリップを置く
・右ひじは肩と水平ほどに上げて、脇を開いておく
・右手のつかむ部分は飛距離を出すためJSBB(バットの根っこ)の位置

・腰⇒肋骨⇒右肩甲骨の押し込みの順でボディスピンをする
・フィニッシュで左ひじをたたみ、右手を左上腕の中間へ

左ひじは伸ばして、たたむ。
右腕は押し込んで巻き付ける。
これだけプログラムさせておいて
あとは腕をふにゃふにゃにしておいてください。

コツは肋骨中心です。
肋骨でボールを遠くへ運ぶくらいの意識でお願いします。

ロングティーで内野の頭を超えるくらいが目安ですかね。
フルパワーで肋骨を切ると
力強いスイング=体幹で振り切る感覚がわかってくると思うので
飛距離がでてきたら
腕を解放して通常通りのスイングをしてみてください。

四肢主導から体幹主導へ逆転してしまえばこっちのもんですよ!

詳細はこちら

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