野球センスの無い選手はカラダの深層部位が使えない故に重心コントロールが苦手?センスアップのメカニズムを解説
メールNo.169 配信日2018/10/31
今回のメルマガは前回の続き「センストレと野球理論の関係性について」のsection2です。
センストレを考案した経緯や、センスの無い選手は何が足りないのかという部分をお話していきます。
- ≪section1≫結局のところ何の野球理論が正しいのか?
- ≪section2≫センストレの存在意義は何か?☆今回はココ☆
- ≪section3≫上手くなる人と上手くならない人の差は何か?
センストレの存在意義は何か?
野球のパフォーマンス向上は「技術力」×「本質力」のバランスを整えることが大切である。この考え方は活動初期から現在も変わりません。
もちろん試合で活躍するには「フィジカル」や「メンタル」も強くないといけませんが。※本質力とはセンスと呼んでいるものです。主にカラダの深層部位が巧みに使え、重心感知能力に優れていること。
センストレは単純な疑問から生まれた
そもそもこの活動を始めたきっかけは、センスとは何か?という疑問からです。
技術練習はチームで一番といっていいほど一生懸命やってるのに、周りの選手よりも明らかに上手くならない。
これはひょっとして・・・
- 『技術練習だけで野球の上手い下手が決まるわけでは無いのでは?』
- 『他に上手くなるための要素があるのではないか?』
そんな疑問が湧いてきたのがはじまり。
私が影響を受けた理論
思えば、学生時代は現上達屋の手塚一志氏の野球理論がすごく好きで、いろいろ試行錯誤を繰り返してはジャイロボールの投げ方を日が暮れるまで練習する毎日でした。
その知的好奇心が私のベースとなっているんでしょうね。その後、大人になってからは野球に限らず様々なジャンルに視野を広げました。他の競技や格闘技の動作の極意、トレーニング法、考え方など・・・
で、ある日のこと
ゆるゆる言いながらとんでもない動きをする「初老の化け物」に出会う。根本的に違う世界にカルチャーショックを受けましたよ。それが高岡英夫氏のゆる理論!
『これだ!』
センスの無い選手は想像を超えるほど固い
センスが無いと周りから嘆かれる選手は、とにかくどんくさくてぎこちない、リズム感もなければ、イメージの体現性も低い。
ゆるむことで、カラダの凝りが減り、心身がフリーになることで意のままに高次な動作が繰り出せる。こういう概念とは真逆だなと感じたわけです。
それからは、実際に出張指導を頻繁に行いました。
チーム内で特に野球センスの無い選手を指導しながら「なぜ監督やコーチが言ってることが体現できないのか?」をとことん研究しましたね。
”重心のコントロールが苦手である”
この1点に尽きます。
センスのある選手は「カラダの深層部位が使える」ことで「繊細な重心感知能力」に秀でている。
センスの無い選手が、それらを会得するには圧倒的なゆる不足であること。とにかく固い。子供なのにストレスフルなおっさんかよってほど固い。
技術とセンスが両立しないチーム練習
出張指導を行っていると、どのチームもウォーミングアップ時に柔軟体操を形式的にこなす程度で、その固さをゆるめる練習やケアがまるで皆無なわけです。
もとからある程度ゆるんでいるセンスのある選手なら、技術練習だけこなしていればグングン伸びるでしょうけど・・・センスの無い選手は「いつ、その固さをゆるめるんだ?」と。
ウォーミングアップの柔軟体操だって、子供だと重要性がいまいちわからずに「パラパラ」みたいな動きで済ませるチームがほとんどでしょう。
だからこそ技術練習とは別に、本質力を向上させるトレーニングが必要になる。センストレの存在意義はまさにここです。
カラダの深層部位が使えない、故に繊細な重心コントロールが苦手であるセンスの無い選手
彼らが技術練習のみでは超えられないと感じている壁は、元凶となっている圧倒的なゆる不足を解消すれば解決する。なら、それらを直接鍛えてしまえという構造がセンストレというわけです。
今回のメルマガはここまで
次回は「≪section3≫上手くなる人と上手くならない人の差は何か?」を配信予定です。お楽しみに!