ポップフライ病の原因は「リーチ」と「軸の壁」

今回はG坂本選手のポップフライ病について少々お話ししたいと思います。 今シーズンの坂本選手はホームランが30本と従来の1番バッターの常識から考えると 普通にあり得ない数字ですよね(笑)そんな積極的なバッティングが魅力の坂本選手がここ5試合、20打数2安打。 そのうち、フライアウトを12個も記録しているようです。ポップフライ病と呼ばれるほどスランプに陥っていますよね。

いったい何が原因なのでしょうか?

理由は2つあります。 まず1つめは「リーチ」です。

もともと坂本選手はプルヒッターでレフト方向への打球が非常に多いバッターですが、 インコース、アウトコースに関係なく引っ張るという打撃にこだわったスタイルなんですよね。こういった打撃スタイルのコツを本人が某テレビ番組の特集で 「腕を身体から離さないようにスイングする」といっていたんですがこれってまさしく 私が提唱する「密着」ですよ。

バットと腕を合わせたリーチって結構あるから、どうしてもそれを使いたくなるんですが、 それを使ってしまうと「バット中心操」が使いにくくなり反応から始動まで時間がかかってしまう。 これは無料レポートでお話ししたメカニズムと一緒です。

最近の坂本選手はボールに対しての密着感が感じられませんので、 誤差が生じやすくなっているのでしょうね。

この改善法はズバリ「スープ作り」と「二刀流」といった捕手側の肩甲骨周辺の押しの強さですよね。 バッティングには「右腕を押しこむ」という感覚や意識というのがあるんですよ。

この押しこむ方向が身体から離れていると、バットが遠回りしたり始動が遅くなったりするんです。 坂本選手は左脇にタオルを挟んで、右腕で押しこむようにティーバッティングを行うようですが、 方向性は間違っていないので、CSで調子が戻る可能性は十分に考えられますね。

手っ取り早く「スープ作り」と「二刀流」をトレーニングすれば、 身体の内側で押しこむ強さが戻りポップフライは上がらなくなるんですけどね(笑)

2つ目は「軸の壁」です。 これは3週間でバッティングセンスを上げる方法で説明しましたのでそちらをご覧になってください。

坂本選手は今年のオフに右方向へ強い打球を飛ばすという試みをしたそうなんですよ。 09年を戦って逆方向への打球が必要だと感じたのか、周りから言われたのかは知りませんが…。 結果どうなったか?オープン戦では絶不調。開幕時にプルヒッターに戻したそうです。これを本人は「打つポイントをかえるだけ(前から後ろ)で、自分の長所(引っ張り)まで消える」 と感じ逆方向というのは忘れようと思ったそうです。

これも簡単です。坂本選手がレポートでいう「左の軸の壁」が異常に発達しているのに対して 「右の軸の壁」つまり捕手側の軸が全然できていないからです。ポイントを前にしても外角をレフトへヒットにできるのは、この「左の軸の壁」が発達しているから だったんですね。それが坂本選手の最大の特徴であり、同時に欠点でもあるということですかね。

私が投手や捕手だった場合、そこをいやらしくつきますよ(笑)

左の軸の壁があれだけ発達した選手も珍しいですし、 わざわざそこで勝負すると分が悪いですからね。 奥行きを利用した投球で「右の軸の壁」が必要になるような投球をすれば いまの状態の坂本選手なら打ちとれます(笑)もし、坂本選手が今後この軸の壁を3つ、4つ、5つ…と作り上げていったら… 打率3割6分、ホームラン40本は軽く超えるでしょうね。 それほど可能性を秘めた選手です。

もちろん現実的にはこういった情報が入りにくい世界ですから、自分でたどり着くか 優秀なコーチの一言で何かを掴むか…いずれにしても努力が必要ですね。ちなみにこれらは私が提唱するセンス理論ですから、それをもとに開発したトレーニング が存在します。この軸の壁をトレーニングできるメソッドが存在し実際に小学生でも行っています。 体験した学生は、打てるポイントが大幅に広がって打撃スタイルが変化しているようです。

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