シニアの選手のティーバッティング練習でしょうか？このクラスの選手はやはり技術レベルが高校生とあまり変わらないですね。スイングも綺麗ですし、しっかりボールをミートしていますから高校へ行っても活躍が期待されます。全国を探せば動画の少年クラスの技術レベルを持った中学生はたくさんいるでしょうが、そういった選手が中学での積極的なバッティングを高校へ行っても変わらずできるかというと結構難しいんですよね。

中学までは技術が突出していたり身体資源に恵まれていたり、センスがあったりするだけで試合で活躍しますが、高校へ行くとそういった選手がさらに厳選されますから、やはり技術とセンスのバランスが崩れると安定したパフォーマンスは発揮できないわけです。

肋骨で爆発的なエネルギーを生み出し力感なく飛ばす術をみにつける

プロ野球選手のロングティーやフリーバッティングを観た時はありますか？軽く振っているようにみえて打球はかなり飛んでいるという摩訶不思議なバットスイング。同じフリーバッティングでも高校生のものは力強いスイングというか力感たっぷりのスイングで、本質的に違います。打球があれだけ飛んでいるという事は、物理量もそうですが飛ばすという意識が強くないと何となく振っていたのではあそこまで飛びませんよね。

プロとアマチュアのスイングの違う点はいろいろあるのですが、代表的なのは肋骨。腰で回転させて威力を上げることはアマチュアでも出来るのですが、肋骨を使ったスイングというのはプロしかできません。それくらい難しいです。ただ、小中学生の内から手腕部での力によるスイングを徹底的に排除して、体幹部でボールを運ぶという意識と動作を練習していれば、大人に比べてまだ肋骨そのものが硬化していませんから動かしやすいはずです。

肋間筋は固まりやすいので常に肋骨を使った動作を行うことを意識するといいでしょう。そうすることで、手腕部の力に頼ったスイングをする普通の選手では到底考えられないほどの爆発的なエネルギーを生み出すことができます。リラックッスしているのに打球を飛ばせるというのは飛ばす才能があるからと言われていますが、じつは肋骨を使えるようにするだけでもスイングは見違えるんですよ。