早実の清宮選手は大したことない?!彼のバッティングの特筆すべきこと

メールNo.152 配信日2017/06/06

今回の公式メルマガは
いま話題の早実清宮選手です。

高校通算100本のホームランを打ったことが話題になりましたが、皆さんは彼のバッティングを見たことはありますか?
スポーツニュースで取り上げられるレベルですので「オレも映像をみたぞ」という人も多いかと思います。
※まだバッティングを見たことがない人はYouTubeで探してみてください。

あれだけホームランをコンスタントに打つことは、対戦相手や球場がどうであれ本当にすごいことなんですが、世の中には過剰に騒ぎすぎると”逆に冷める”という人たちもいますから・・・・
『大したことない』『甲子園だと打てない』『プロじゃ通用しない』『清原、松井のほうが上』など
まぁそういう人たちは面白くないからってだけでしょうから、大半は本意ではないのでしょうが…

そんな大注目の清宮選手ですが「彼は何がすごいの?」って部分と「プロで通用するの?」という部分を石川はどう考えているのか?
ヤフコメの批評と同じくらい気になりませんか?(笑)そこらへんをちょっとお話ししていきます。

彼の最大の魅力はモチのような柔らかさ

まず、清宮選手の何がすごいのか?
もちろん技術的な面も同年代の選手と比べてずば抜けているのは言うまでもないのですが、それと同じくらい「重量感と柔らかさ」に私は魅了されます。

フォルムが丸いというのもありますが、バッティング動作自体に”お餅のような柔らかさや粘り”を感じるということ。
一昔前の「全力で力いっぱいバットを振りボールを叩く」みたいなスイングではなく
プロ野球選手が練習中なんかで軽くバットを振った打球がフェンスオーバーする、まさにそれに近いスイング

これは非常にアドバンテージになります。

プロでは通用しない?!

いますぐに一流のプロ選手の変化球を打てるかといったらNOでしょう
直球だけならまだしも、プロの変化球はレベルが異次元ですからそんなに甘くはないかと。

それとフィジカル面・・・というか求められるパワーですね。それらが現段階でどこを目標にしているのかで大分違います。

たとえば、高校のカテゴリーで求められるパワーを凌駕していて、同年代では無双できたとします。
鳴り物入りで大学のカテゴリーへ行って即レギュラーかと思いきや、思った以上に大学では目立った成績が残せない。
小学⇒中学、中学⇒高校もしかり

レベルが上がったら途端に通用しなくなったという時は、もちろん色々な要素が考えられるのですが、
1つ挙げるとしたら「どのカテゴリーを見据えてトレーニングしているのか?」って部分。(フィジカルも技術もセンスも)
要は今現在のカテゴリーで通用するようにトレーニングすると
上のカテゴリーでやるときに、また時間をかけてカラダや意識を作り直さないといけないわけです。

そういう面からみると、清宮選手が今すぐにプロでもホームランを量産するというのは難しいでしょう。
・・・そんなことを言うと「な~んだ。じゃ清宮は大したことないんか」って思われてしまいますが、彼はプロで通用すると私は思ってますよ。

ポテンシャルはとんでもない

いますぐ通用しないなら、大学や社会人などで鍛えてからプロ入りがいいのか?私は清宮選手に限っていえば即プロ入りすべきかと思ってます。

彼のポテンシャルは非常に高いですし、130メートル先へボールを運ぶ能力は替えのきかないものですからね

何より可能性を感じるのは前述の通り「柔らかさ」です。
力任せにガンガン振って振って振りまくるぜタイプではないので、環境に対しての順応力が優れているタイプかと思うんですよ。

だからプロ入りして、信頼できる打撃コーチと出会いさえすれば間違いなく将来は球界を代表する選手になるはずです。
素材は超一級品ですから、どの球団へ入団し、打撃コーチが誰になるのかが非常に楽しみですよね。

今回はここまで
次回は清宮選手の打撃動作の解説ができたらちょっとだけやりたいと思います。

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