マスコットバットでの練習は効果が無い!?小学生が行っておきたい自主トレ法
メールNo.32 配信日2014/08/05
少年野球のお父さんコーチから
メールでの質問をいただいておりますので
お勧めの練習などをワンポイント解説します。
いただいた質問は
『自主トレでマスコットバットを振らせているのですが効果はありますか?』という内容。
結論からいうと
筋トレを目的にするのはダメ
“振る”のではなく“置く”のであればアリかなと思います。
体が出来ていない小学生に
無理な負荷をかけてハードワークするのはよくありませんので
マスコットバットで毎日素振り100回をノルマに!!っていう練習ならやる必要は無いでしょう。
ただ、重いバットには
バットの重みを利用してヘッドを中心にスイング動作を行えるというメリットがあります。
逆に、軽いおもちゃバットなんかは
ヘッドを感じることが難しく
腕力のみで力任せな小手先スイングがしやすいという性質があります。
実は重いバットのほうが
練習の難易度的にはイージーなんですよ。
(肉体的な疲労ではなく本質力を高める練習、動作のレベルで)
とはいえ、重すぎては身体を壊す・・・
そこで、私がおススメなのは「振らない」こと。
重いバットの重みを利用して、重力で自然に落下する力を感じながら
ヘッドを中心にスイング動作の確認だけ行う。
周りから見ればスイング動作でしょうが
本人の中ではハッキリと異なる練習になります。
究極のセンスアップサイトで前回アップした動画で
非力な選手にぜひ試してもらいたい練習を公開しましたが
まさにそれ!
⇒非力なバッターが知っておきたい重みを活かしたスイングにする方法
やり方はいくつかアレンジ法がありますが、基本はこんな感じ。
<やり方>
グリップの位置を天へ置く。
軸足よりも捕手側へポジショニング。
ちょうどあごが左肩にくっつく位置
スーッと伸ばした状態からストーンと落ちる・・・と同時に
捕手側の肩甲骨周辺を投手方向へ押し込む。いわゆる深い突き動作。
右手は放してインハイを打ち抜くようなイメージ。
振るのではなく置く、そしてスイング動作を確認する。
ヘッドが下がる選手へ最短距離で叩く練習をさせるときなんかに
腕の脱力とバットの重みを理解させながら併用して行うと
にわかには信じがたい強い打球が飛びますのでぜひお試しあれ。
試合で使えるレベルにするにはもちろん練習が必要ですが
マスコットバットは振るのでなく置くという練習は
参考になるかなと思います。