視力が0.4でもヒットが打てる!?
今日のテーマはバッティングアイ,選球眼について!さっそく質問です。皆さんは打席で投手のボールをどのように見ていますか?「ボールをよく見ろ」「リリースの瞬間をよくみろ」「インパクトの瞬間をしっかりみろ」 このような指導がチームでもよく行われていると思います。とにかくよーくみるようにしていますね?では質問の言い方を変えましょう。皆さんは打席で投手のボールがどのように見えていますか?
ハッキリ見えて”眼”で追うことができていますか?それとも、なんとなくボヤーっとボールを”目”でみていますか?じつはこの違いがとんでもない差を生み出しています。
まず ハッキリとボールが見えて眼、つまり眼球をキョロキョロさせて追うことができるというタイプ。常にボールの1点を見つめる事ができるので、動体視力も相当良いですよね。
次に なんとなくボヤーっとしか動くボールが見えずにほとんど勘で打っているタイプ。バッティングに必要とされている動体視力が欠けている感じがしますよね?”視力が全く同じ場合”誰もが、前者の方が打てると思いますよね?
ですが後者の方が打てるんですよ(笑)
もちろん視力が極端に弱いという方が裸眼で打てるといっているわけではありませんよ。ボールをハッキリ眼球で追う【眼の使い方】よりも全体をボヤーっとみる【目の使い方】の方が ライン(ボールの軌道)をとらえることができると言っているんです。センス理論でいう【密着】ですね。
この”ボールの軌道をみる”という身体運動が バッティングで最も重要といっても過言ではないでしょう。密着の目の使い方と体軸の関係の話などは別の機会で改めて公開しますので、ここではお話ししません。
「ボールをよく見るよりもボヤーっと見た方がボールの軌道が見えて逆に打てる」ということを説明したところで、ここからが本題!
今回のタイトルでもある「視力0.4でもヒットが打てるのか?」 この視力は私の数値ではありません。誰が視力0.4なのか!?メジャーで年間最多安打を記録したイチロー選手です。 しかも、試合中コンタクトレンズを使用していないようですね。
なぜ打てるのか?動体視力がいいから? じつは、これがセンス理論の【密着】特有のボールの軌道を見る目の使い方です。バッティングでは視力の良さよりも、いわんや一般的にいわれる動体視力なんかよりもこのボールの軌道をみる目が使えるかどうかが断然重要になってくるんです。
こういった目の使い方は普段から意識して行っていると自然とできるようになりますから 春先までにバッティングアイをよくしたいと考えている方はぜひ行ってみてください。そういえば野球が上手い人はキャッチボールしていても、 途中で目を切ってボールをキャッチしてますよね~。
あれも無意識にボールの軌道が見えているからなんでしょうね。それが証拠に、初心者はよーく”眼”でボールを見て面白いように追いますもんね(笑)これからは キャッチングの基本が「よーく相手のボールを見る」のではなく 「全体をリラックスしてボヤーっとみる」に変わってくるかもしれませんね。