不振の原因を知る方法は「とにかく揺すれ!」

先日、中学野球の顧問の先生から『スランプになってしまい調子を落としている選手がいるのですが何か打開策はありますか?』というご相談をいただきました。詳しくお伺いすると、ボールが当たらないというわけではなくヒット性の当たりが出ないという事。この場合、色々な要因が考えられるのですが、最もわかりやすいのが【重心感知能力】ですね。

とにかく揺すること。

そして、センストレの「バット中心操」からのティーバッティングやトスバッティング、ハーフバッティングなどで、本人が感じている部分とボールが当たっている部分の修正を行う。これが最もわかりやすい方法です。やはり芯に当たらないという選手は上手に揺すれないんですよ。

揺すれないということは、バットは安定しますから、重心がどこにあるかわかりませんよね?重心つまり芯がどこにあるかわからないのならどこに当てるのかもわかりません。

細かく身体をチェックすれば不調の原因がわかる

じゃ、どこがどういう状態で上手な揺すりを邪魔しているのか?

手か?手首か?前腕か?肘か?上腕か?肩関節か?肩甲骨か?肋骨か?…冗談ではなく1つ1つ、こうやって点検していくのが最も安全かつ早期にスランプから脱出する方法でもあります。

必ずブレーキ要素が”上手な揺すりを邪魔している”わけですから、それらを探しながら、またそれそのものをリラックスさせながら「バット中心操」を行うという作業が必要になってきますよね。バッティングというのは揺すり1つでこれだけの事がわかってしまうんですよ。

指導者の方は慣れてくると一目見て『むむっ、何か柔らかさが無いぞ』というように見抜けてきますので、そうなってくると選手の信頼感も上がりますよね。もちろんご質問していただいた先生にはこの見抜くポイントをお教えしましたが(笑)これらは何人もの選手を指導している方ならすぐに身につけられることですから、そういった視点で「選手とバットの関係」を注意深く見ているとある程度調子の波をコントロールできそうですね。

打撃不振だからこそ良い時のスイングイメージを捨てること

それから注意点が1つあります。「あの時のあのバッティングなんだよな~、こういう感じでバットが出て…」これは絶対に行ってはいけません。なぜ当時は良かったのか?がわからなければ、当時のバッティングフォームの物まねにすぎないからです。そう、つまり今私が解説した揺すりのメカニズムとバット中心操という「理論」と「具体論」がなければ余計にスランプから抜け出せなくなるからです。

良い時のイメージを持ってスイングするという指導はNGですね。

もっと合理的に、重心感知能力を低下させている要因は何か?揺すりを邪魔している要素はなんなのか?を見極め、無駄なくピンポイントでトレーニングすることをお勧めいたします。今回はここまで今現在、バッティングが不振だという方は ぜひセンストレの「バット中心操」をお試しください!

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