センストレを使った飛距離アップのコツとは?

今回はセンストレを使った飛距離アップのコツです。会員さんからの報告なんですが、 昨年の12月くらいから飛距離が伸びてきたという報告が結構増えています。彼らはなぜ飛距離アップに成功したのか?また、それらはどのようなトレーニングを行ったのか?などを解説していきたいと思います。体幹を上手く使う上半身のトレーニングと安定した軸足を作る下半身のトレーニングの2つの事例を挙げてみます。

体幹を使ったスイングを身につける方法

1つ目の事例は肋骨ですね。バッティングで飛距離をアップさせようとしたときに 捕手側の肩甲骨を投手方向へ深く押し込める突きを創ることが重要です。これは以前からも何度かお話したと思うのですが 今回の例は“投手側の肋骨”です。

投手側の腕の使い方は、「3週間でバッティングセンスを上げる」に収録されている 「引きの極み」というセンストレがあるのですが、どうやらこのセンストレの本質に気づき始めた方が最近になって増えてきているんですよ。センスのあるバッターの投手側の上半身の使い方は、 肋骨自体が積極的・能動的に動き、いわゆる“懐の深さ”というのを 演出するのですが、これに気づき始めた方が出てきたということです。

肋骨系のトレーニングは、人を引っ張る形のトレーニングが多いのですが これは少しコツが必要で、センストレ初学者はどうしても腕の力を使ってしまい なかなか肋骨が使えないんです。ただ、肘や肩甲骨をスッと真っ直ぐに伸ばせるように意識して行っていると 小手先の腕力というのが、まったく使えない状態を作り出せるんですね。

文章ですと伝わりにくいのですが、全く難しく考える必要は無いんです。 「人間は腕を使わないと肋骨が動く」ということです。 センスの無い選手は肋骨を使わないから小手先で動く。小手先で操作することは誰でもできますから それだけでは周りと差はつかないということ。

こういうのは意識が濃いか薄いかという問題ですから 普段から意識して行ってみてください。

軸足を安定させてボールを上手く待てるようにする

2つ目の事例は軸足です。選手のロングティーなんかみてるとわかりやすいと思いますが 遠くへ飛ばそうと全力でスイングしてると、 軸足の膝が外へ逃げる選手が多いんですよね。

これはエネルギーの効率化へ大変なロスになります。 一般的にも軸足が安定すると飛距離がアップすることは知られていますが 土台となる下半身がしっかり安定しないと当然打球は飛びませんよね。ただ、「土台がしっかりしていると打球が飛ぶ」のは間違いないのですが “しっかりしている”という部分の解釈が間違いやすいんですよ。

軸足というのは脚に軸が通った状態のことを指すのですが 簡単にいえば

  • 足裏
  • 膝の中心
  • 股関節

この3つのパーツが真っ直ぐ繋がったポジションですね。

決して踏ん張って力を入れたから安定するというわけではありません。やることは本当に単純で簡単! センストレでは骨盤を前傾させて股関節周りを使える状態にし、 身体の軸をしっかり乗せるという流れです。

オフシーズンになり、股関節周りのセンストレを お風呂上りに継続・短期集中で行っている選手が多く、股関節周りが 使える状態になり膝の中心と股関節がリンクしてきたのでしょう。

この2つの事例を見ていくと、高性能な土台と砲身を持っている大砲、 つまり軸足にしっかり体軸が乗って、肋骨自体からパワーを生み出すと 遠くへ飛ばすエネルギーを効率よくボールへ伝わることがわかります。冬の間はしっかり行っておきたいポイントでもありますね。

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