効率良くバットをスイングする6つの要素とは?
最近のブログで解説している動作とか、私がこのバッティング理論を公開した当初の頃に比べると、はじめてみる人にとっては、だいぶ情報量が多くなってきたな … という印象を持ったりしています。「ちょっと面白そうだから参考にしてみたい」っていう方の中には、一体何からやればいいのかわからないという選手、指導者の方もいるみたいですね …。
そんな方たちのために、このページではセンスのあるバッターはどんな感じでバットをスイングしているのか … という流れをまとめてみました。当サイトのブログ記事に興味をもってる学生選手や少年野球のお父さんに読んでもらえたらうれしいです!
1. バット中心操
【動作の解説】
Ⅰでバットの重心(芯)を感じられるようにリラックスして構える。Ⅰで感じた芯の重みを動かさないように意識しながら、グリップを投手方向へ動かす。フォロースルーは大きくする
2. 引き・抜き動作
【動作の解説】
Ⅰで左右の半身を強く意識する。投手側の半身を引くように動かす。Ⅱのシーンで脇が締まらないように注意。ここで締めこむとバットはスムーズに出てこない。捕手側の半身が早期に開かないように意識するⅢ
3. 押し・突き動作
【動作の解説】
リラックスしながら自分の構えでポジショニングする。Ⅱのシーンで肩甲骨と肋骨の間(肩甲胸郭関節)を柔らかく使い、投手方向へ鋭く、深い突きを打つ。力みやすいのでリラックスして腕全体の重みを感じながら行うこと。途中で突きに急ブレーキがかからないようにⅢのシーンで大きく振り切る
4. 軸足の使い方
【動作の解説】
仙骨から頭頂部を意識した体軸を、静かに前傾させる。Ⅰで作ったポジションをキープしながら、左右への体重移動を数回繰り返す。臀部が充実してきたら軸足に体重を持ってくる。体軸をゆっくり戻しながら軸・股関節・足裏とが一直線で繋がる感覚を覚えるⅢ
5. 肋骨の切り
【動作の解説】
Ⅰのシーンで”軸の壁”を意識する。Ⅰで意識した壁にぶつからないように背面方向へ肋骨を引くように動かす。肩を引くのではなく肋骨を引くこと。Ⅱのシーンで肋骨を引くと同時に「2の引き」と「3の突き」をリンクさせる。強い打球が打てるバッターはこのシーンが非常に上手い。
6. 体軸の操作
【動作の解説】
体軸を真ん中、左足、右足の前に移動する。Ⅰの3つの軸はⅡのように前後にも必要。これがそのまま自分のストライクゾーンに変わるので、これら計6つの軸のポジショニングが出来ると打率が飛躍的に上がる。体軸の操作は電車で重心のバランスをコントロールするようなイメージがわかりやすい。
実際にバッティングセンスを上げる方法とは?
上記6つの動作をバットスイングで体現できれば、自ずとバッティングセンスを感じる打者になります。では一体どのような練習を行えばこれらをマスターできるのでしょうか?
シンプルです。センスのある動きは、センスの無い身体で物真似しても未来永劫到達することはできない。それ以上もそれ以下もありません。だからこそ、センスのある動きの本質を見極め、センスのある身体を創ることが必要です。
それらを効率よく、合理的にマスターする方法を私は長年研究し、トレーニング化に成功しました。その名も・・・
センストレーニング
まずは、何といっても実行あるのみ!今週末の試合で上記6つの極意を早速試してみてください。『物真似では打てないのか』こう認識したらセンストレーニングを行うだけですよ!