打席で緊張したらこれだけはやっておきたいこと

週末の試合、いい場面で息子に打席が回ってきたのでここで一発ヒットを打って大活躍だ!といきたいところですが、見るからに脚が震えるくらい緊張していてこれはヤバいぞ…。そんな状態で打席に立つ前に選手本人がチェックしておきたいポイントをいくつかまとめました。試合慣れしていない、どうしても緊張してしまう!という選手向けの記事です。

普段しっかりバッティングの練習をおこなっていてスキルを高めても、人間の体と精神ってスキルと関係ない場合が意外と多い。もちろん多くの努力は自信を生むということは否定しませんが、投手との真剣勝負により集中するために、スキルやメンタルとはちょっとだけ違う野球センスのテクニックを覚えておきましょう!息子が消極的なバッティングで悩んでいるというお父さんに読んでいただけるとうれしいです。

まずは運動の基準となる軸を意識しよう

バッティングは軸の意識が大切

緊張したらとりあえず軸。何と言っても軸です。最近は政治家の発言がブレているなんて表現で使われたりしますが、運動も同じ。中心となっている身体の軸がしっかりしているかどうかで、その打席の結果は大きく変わってきます。

でも、意識するだけでも違いますよとはいえ、具体的にどうやるのかを知らないと小学生にはちょっと難しいですから、簡単にできるやり方をご紹介しましょう。

まずは、垂直な線になるものを利用して身体の軸を意識する方法。打席から見える外野ポールを利用して、自分の軸を意識しているなんてプロのバッターもいたりします。小学生で外野ポールがある場所で試合を行うなんてことはあまりないでしょうから、その日試合を行うグランドで別のものを探してください。垂直なら何でも構いませんよ。試合が始まる前に予め、よさげな線を探しておくと慌てずに済みます。最悪、何もなかったらバットでも構いません。バットを身体の前で垂直にして持ち、身体の軸を意識してください。

軽く上下して重心を確認しよう

我々大人も緊張しすぎると体が軽くなり、心身ともに地に足着かずな状態になりますから、緊張したら常に「いま重心はどこにあるのか」を確認する癖を身につけるといいですよ。これも、ただ立っているだけでは重心がどこにあるかわかりませんから動きを交えましょう。私のお勧めは上下動。もちろん踵を地面から離して思いっきりジャンプする必要ありません。軽くトントンとその場で弾む程度で十分に身体の重みが戻ってきます。

この上下動をする時に先ほどの軸の意識と併せて行うと非常にリラックスできますのでぜひ行ってみてください。軸のガイドラインがあれば上下したときに重心を真ん中に集めやすいですからね。

スッと息を吸ってフーッとゆっくり息を吐く

呼吸はバランスを考える

できれば呼吸も行いたいですね。緊張していると集中力とリラックスが上手く共存しないので呼吸が乱れてしまいます。腹式でも胸式でも呼吸自体が難しいのでそこはあまり考えず。スッと柔らかく2割吸う、フーッと優しくゆったり8割吐くイメージで行うといいでしょう。

慣れてきたら上記2つの方法と併せて行ってみてください。

最後の仕上げはバットと手腕を確認しよう

この3つを日頃から当たり前のように行っていれば、緊張した場面でも30秒もあれば良い具合に集中モードへ入れます。最後にちょこっと実戦アドバイス。これはバットスイング自体に影響が出てくる方法なのですが、リラックス効果は抜群なのでぜひお試しください。

やり方はカンタン。バットの芯の重みを感じるようにやさしくグリップを左右前後に揺すっていくだけ。やわらかく やさしく ゆったり と揺すってみてください。片手で左右それぞれ行い、最後に両手で揺すり構えに入ると非常に素直にバットのヘッドが出てきます。これはめちゃくちゃ簡単で誰でもできることですが即効性も効果も期待できるのでハイスペックな方法です。ぜひ教えてみてください。

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