本物のレベルスイングをマスターして試合でヒットを打つ!!

バットが下から出てるぞって注意してからレベルスイングに改善していくまでには、様々な指導法が考えられますよね。まず指導者側が理想とするバットの軌道があって、本人の感覚とのギャップを修正して、レベルスイングな打撃フォームを身体で覚えこませて、実戦の中でできるようにする … 。ほとんどの指導者の方は打撃フォームを作るとき、いきなりボールを打たせたり、投手と勝負する試合から入らせるってことはありませんよね。

今回はその基本的なフォームを選手に教えている段階、つまりレベルスイングをどのように作らせるのが良いかという初期のお話。一般的なバッティングの技術指導ができてる上で、センストレを取り入れてみようとした時に、個人的にこのコラボは知っておくといいかなーと思う練習メニューについてご紹介します。

おススメ練習メニューVo.4

単にまっすぐ振るという意味でのレベルなら、ゴムひもなどを利用して練習したりすれば、ヘソ前インパクトで体を回転させるスイングが身に付くのでしょうが、試合で活躍するためのレベルスイングはもっと難しいのが現実です。私もこの部分を文章で伝えるのはムリだと思っていますので、とりあえず身体を動かして自分でコツを掴むというスタンスでお願いしますw

レベルスイング体得に必須!スナイパーショット

チーム単位や講演などで指導を依頼された場合、デモも兼てこの練習法を教えることは私の中で鉄板ですw 子どもはこういうのが大好きですからね。ゲーム性の強い練習なので、お堅い指導者の方は敬遠するかもしれませんが、これはレベルスイング体得を考えつくされた方法ですから、そう方にこそ取り入れてほしい方法です。

youtube動画だと文字が潰れているので、ポイントが見づらいかもしれませんね。簡単にやり方やポイントなどまとめます。

スナイパーショットのやり方

  • 椅子に浅く腰を掛け両脚を大きく開く
  • ボールからまっすぐなラインを引いてくる
  • 両肩甲骨をライン上でスライドさせる

こんな感じの流れです。

脚を大きく開くのは、仙骨が垂直に立ちまっすぐな体軸が意識しやすくなり、上半身のコントロール能力が上がるからです。ここは結構忘れがちなので毎球確認してください。軸がしっかりしていなければ何も始まりませんからね。

意識してボールの軌道を作る

ボールからまっすぐなラインを引くというのは、意識のラインのことです。実際にゴムひもで引いてくるというわけではなく、ボールが通るべきライン、バットが通るべきラインを強く意識する事が大切です。

コツは、スッとボールへラインの意識を送ったら、そのまま真っ直ぐ跳ね返ってくるようなイメージです。それを往復するように何度も繰り返し行っていると、ラインが通る精度というのが徐々に高まってきます。

腰の回転ではなく両肩甲骨でスイングする

この練習は座ってバットを振りますから、腰の回転は制限されます。どこでスイングするかというと両肩甲骨のライン。この部分を先ほど強く意識したボールの軌道上に乗せてスライドさせるようにスイングします。

バッティング基本はセンター返し

上手く当たらない、小手先のスイングになってしまうという選手は、それだけ普段から腰の単純な回転でのみスイングをしている証拠ですし、小手先でしかバットを操作していないからです。

そういう場合は、上半身を柔らかく揺すりながらライン上を滑らせるように意識しながら行うと上手くいきます。

なぜレベルスイング、センター返しが基本と呼ばれるのか?

バッティング基本はセンター返し

「バッティングの基本はセンター返し」野球をやっている人なら一度は耳にしたことがある言葉だと思うのですが、じつはこのセンター返しというのは、いま紹介した練習のメカニズムと全く同じです。

投手からラインを引いて、その軌道上に両肩甲骨のラインを置く。両肩甲骨がスムーズにスライドしていき、バットが勝手にレベルに導かれる。これができれば『なぜ、センター返しが基本と言われるのか?』というのが、身体でわかってくるはずです。ボールと自分とのラインが強烈に意識できて、小手先ではなく、体の奥からしっかりスイングできていれば、ボールは返るべくして返るんです。

投手と対戦する上で「ラインを引いて体の奥からバットを振る」というメカニズムがベースになっているからこそ、センター返しが基本なんですね。ですから、冒頭でも言ったように試合で使えるレベルスイングというのは、単にゴムひもで水平に振ればいいというわけではないということです。

理想はバッテリー間の距離

この練習では「一体どれくらい目標物と離れて行えばいいのでしょうか?」という質問をたびたび受けます。とうぜんバッテリー間の距離が理想。投手がボールを投げてくる以上、意識は投手から自分までを繋がなければ完成とはいきません。

そんなことが可能なのか?と思うかもしれませんが、硬式野球の強いチームに所属する高校生は、18m先に当てる選手が何人もいますし、小学生でも10数mを3連続で当てるなんて選手もいます。

つまり、物理的に目標物まで届くエネルギーが生み出せるのなら、あとはそこへ導かれるようなスイングをすればいいわけで、彼らの意識や感覚の中では、その現象はまぐれでもなんどもないということです。

理想の打撃フォームを固める段階で導入する

素振りでレベルスイングのフォームを作っていく段階で、もっとも注意したいのがセンスとのバランス。ざっと解説しただけでも上記のようなメカニズムがありますから、単にゴムひもでまっす…ではだめなんです。

もちろん、素振りが効果ない、フォーム固めが効果ないと言っているのではなく、何事もセンスとのバランスを考えないと選手は上手くならないという事です。今回はレベルスイングということでこの練習をお勧めしましたが、これは正直自分でいうのもアレですが…すごいですよw

選手たちがこの練習にハマればハマるほど、体の奥からしっかり振りにいけるレベルスイングに勝手に近づくわけですから。自主トレで導入するのも、もちろんいいでしょうが、個人的にはチーム全体で取り入れて最強の打線を創ってもらいたいですね。

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