センスのある奴はさらにその上を行く!?
寒くなってきましたね。そろそろ野球人には退屈なシーズンがやって来てしまいますね。 みなさんも今シーズンの実戦が残り少なくなってきていると思います。今回はそんな寒さも吹き飛んでしまうほどの面白話を少々…。ある小学4年生の話です。先週末に行われた練習試合での1シーンなんですが、 試合前での練習中に近所のおじさんが 『おまえはポイントが近すぎるからもっとポイントを前にしろ』と 身振り手振りで熱く?指導していたんですね。
で、いざ試合になると今度は監督がこういうではないですか 『タイミング合ってないぞ!もっと引きつけて打て!』と(笑)これじゃ矛盾してしまうじゃないですか。 右にいるクマと戦いながら、同時に左にいるライオンと戦えと言っているもんですからね。
こういうのは少年野球ではよくある光景だと思うんですよ。 こうなってしまうと打席上では情報過多になってしまい、 体が委縮し全体の20%程度のパフォーマンスも出せなくなるのが普通ですよね。その打席、その小学4年生はどうなったのでしょうか?
結果は…まさかのホームランです。 しかも左打者のレフトオーバーのホームランです(笑)
この小学生はスタッフからの報告でも 非常にセンスがありセンストレの呑みこみが早い選手だそうです。センスのある選手というのは想像の斜め上を行くという典型ですよね。そりゃお父さんも『あいつは何も人の話聞いてないな(笑)』というしかないですよ(笑)
参考までに彼のトレーニングメニューを簡単に記載します
- バット中心操(左・右)
- バット中心操を行いながらのトスバッティング
- 押しを鍛えるための突きの確認
- スープ作り&引きの極みでのインコース対策
- 毎日お風呂上りの骨盤前傾
この5つは毎日続けているそうです。それぞれの目的と効果は
- バットの芯を正確に体で感じるトレーニング
- バットの正しい扱い方を柔らかなバットコントロールで身につける方法
- 捕手側の肩甲骨や肋骨のせり出しの強化トレーニング
- 上半身の運動性を飛躍的に上げる練習法
- 野球全般に使える運動神経を上げる方法
といった感じです。
もちろん何回、何セットというようにノルマを決めるというやり方ではなく 気が乗らなければ数回で終わりでいいし、 ハマったらとことん追求するというスタンスで行ってもらいました。やはりテンションが高いとトレーニングも長続きしますからね。
今回のような話は非常に参考になりますよね。 どうしても組織に所属している以上周りの声に流され本質を見失うことが多々ありますからね。そういったときにセンストレのような1本の軸となるものがあると 迷わずに一直線で上達できますよね。今回はこの辺で終わります。
あっ、そうそう小学4年生の彼がダイヤモンド1周してベンチに戻った時の言葉 『ボール球打っちゃった』からもこの選手はセンスがあるというのがわかりますよね(笑)