強いチームの創り方
夏の大会まで1ヶ月ですね。 みなさんセンストレは行っていますか?この時期になるとチームではトレーニングというより 実戦系の練習が増えてくると思いますが センストレはいつでもどこでも行えるのでお勧めです。特に股関節系と肋骨系のトレーニングは 欠かさずに行っておくといいでしょう。ピンチ・チャンスの場面での【積極性】【突破力】を生み出しますからね!
さて今回は、強いチームの創り方ということで GWに頂いたメールをご紹介します。「息子のチームは今年、かなりいいメンバーが揃っていて、秋も良いところまで行ったのですが簡単に負けたんです。私としては冬でしっかりとレベルアップして春、夏でもっといい 結果が生まれると思ったのですが…。
練習は下半身強化としてサーキットトレ、ボールを使うのはペッパーなどで 土日は天気が良ければゲームノックをかなり行っていました。 正直秋のチームの方が強く感じてしまいます。これはなぜでしょうか?」皆さんはわかりますか?
これは私が再三申し上げている 「野球上達」=「技術」×「センス」 ですね。
ゲームノックというのは実戦形式のノックだと思うのですが これをメインにあとはひたすら走っていただけということです。これでは技術とセンスのバランスが取れませんね。さらに質問者様のチームは上達のもう一つの要素「環境」が あまり良くないようです。
父兄同士のトラブルを恐れているようで チーム内での競争を極端になくしているようです。
学童野球では仕方ないといったらそこまでですが、 やはり秋の新人戦があまりにも衝撃的だったようで 不満があったようですね。やはり選手本人たちもバッティング練習を全然行わない練習メニューが つまらないようで、やる気もいまいちだそうです。
最後に「なにかいい方法はありませんか?」と相談されたのですが 私が答えたのは2つ!
1つはセンストレ。 まず秋と比べて明らかに身体が動いていないという事なので プレーにキレを取り戻すという意味でも取り入れともらいました。そして2つめは競争です。
じつは学童野球は「野球上達」=「技術」×「センス」×「環境」 が非常に強く出てしまう組織なんですね。どうしても、子供は認められたいですから チームを強くするためにはここの部分の工夫も必要です。AKBの秋●商法しかり、パワプ●の昇格試験しかり…(笑)
子供たちは好きで行っているんですから ガチにならなきゃ意味がないということですね。
私は「本気の勝負」を行ってみてくださいとお勧めしました。 野手が投手をやって、下級生が上級生と勝負する、大人が子供を打ち取る…。なんでもありの組み合わせでです。後日、大人も子供もものすごく盛り上がったので また今度絶対に行うという報告がありました。
この狙いは 「シンプルに相手を倒すということだけを追い求める」ということが1つ 「社会学、教育学的な要因を排除し、競争条件を限りなく高める」ということが2つめ これらがシンプルに整ったときチームの力は爆発的に上がります。
とうぜん、八百長ができないような環境ですから、 “後輩が先輩を打ち取った”ということだって “チームのエースが大人を三振にとった”ということも起こり得るわけです。子供は大泣きするかもしれませんね。お父さんも相当悔しいでしょう。実力が足りないという事が皆の前で客観的にわかってしまいますからね。 通常はここで終わりです。
ですがすでに方法はあるんです。そう、センストレ!
だからこのシステムはループするんですよ。『くっそー』という気持ちがさらにセンストレの意欲を高めるんです。 やれば伸びますからね(笑)もちろん、技術とセンスのバランスが重要だという事をお忘れなく。
こういったチームがどんどん増えていくと野球界の未来は明るいですよね~。 文字通り【侍ジャパン】ですよ。やるかやられるか。そういった真剣勝負が野球の楽しさにつながるんだと私は思います。残り1ヶ月でできる事はまだまだあります。 こういった本質力はどんな時でも意識して行う事が重要ですよ。あなたのチームでも取り入れてみてはいかがでしょうか?