ソフトボールでのバッティングは練習になる!?
さて、今回はソフトボールでのバッティング練習がテーマです。冬場になるとロングティーを行うチームも多いと思います。ソフトボールは野球のボールに比べ重いですから、遠くへ飛ばすためにはエネルギーが必要です。たしか『リストを返す力を鍛えるんだ』という指導を私は小学生の時に受けていたと記憶しております。では、果たしてソフトボールでのロングティーは有効なのか?
結論からいうと『結構使えるぜ!』ですね。もちろん手首を鍛えるという意味ではありません(笑)練習に使える理由は2つ。
自分の中でベースとなるスイングを作る
まず1つめは普遍的な「自分のスイング」を行えるかどうか?というバッティングで最も重要な点を確認できるということ。これはバットの種類を変える事でも同じですが、こうきたらこうというフィードフォワードを打ち消していかないと 本当に追い込まれた試合で力は発揮されません。
極端な話、どんなボールだろうがどんなバットだろうが自分のスイングが確立していれば、道具に従って身体が無意識にフィットしなければいけないということですね。ちょっと難しくなりましたが、ポイントは「道具」ではなく「自分」ということですね。
しっかりスイングできる選手はソフトボールでも練習になります。逆に自分のスイングができない選手がソフトボールを打っても”リストは鍛えられるかも”しれませんが、試合では打てないでしょうね。この順番を間違えると、上達の遠回りになりますので気を付けてください。
スイングの始動を早める大切さ
それから2つめ。動き出しの早さです。これは非常に良い例があります。皆さんは、先日行われたドラフトで日本ハムが7位指名した大嶋匠捕手はご存知でしょうか?彼のバッティングをみたのですが、良いスイングをしていますよね。女子ソフトの上野投手も「反応の早さ」なら プロ野球でも通用するのでは?とおっしゃっていました。
ソフトボールという競技はバッテリー間が非常に短く動き出しの早さが極端に求められる運動でもあるんです。ですから、センストレの「バット中心操」でバットを扱っていかないと、とてもじゃないけど間に合わないんですね。余談ですが、ソフトボールという競技の金属バットは、小手先でも軽く扱える構造なのでそこがこの競技の難しい所でもあるんですよね。
話を戻しますが、こういった「やらなきゃやられる」環境はセンスを鍛えるのにかなり使えるので、冬場はソフトボールのバッティング練習を行うとバット中心操が身につくかもしれませんね。もちろん上野投手のような剛速球を投げられる選手がチームにいるならばというオチですが…(笑)
以上です。誤解をされないようにもう一度言いますが、野球選手がソフトボールをやる必要はありません(笑)重要なのは「自分のスイング」をマスターすることですよ。
それができて「動き出しの早さの調整」を練習していけば 試合でヒットを打つことは出来るようになりますからね。冬場は時間がありますので、徹底的にバットの重心感知能力を鍛える事が大切ですね!