試合で実力通りの力を発揮できる・できない選手の差とは?

CS(クライマックスシリーズ)が始まりいよいよプロの本気の戦いを観られる時期になりましたね。 さて今回は、試合で実力通りかそれ以上の力を発揮する方法がテーマです。CSやWBCなどの大事な試合において、 実力が発揮されないまま敗退するという現象が起こるのをご存知でしょうか? これは野球に限った話ではありません。

大一番の試合でゴールを目前にし、とんでもない方向へシュートを蹴ってしまう選手 次こそは金メダルと意気込んで挑んだ大会もまさかの一回戦敗退を喫する選手 模試では余裕の合格点が、本番では思うように点が取れずに入試に落ちた学生 頭はいいのに、いざ重要なプレゼンとなると必ず失敗するサラリーマン。普段のプレーでは想像できないことが起こってしまう人の共通点ってなんだかわかりますか?

そう「プレッシャー」です。

成功する人と失敗する人の差はこのプレッシャーに強いか弱いかが非常に重要になってくるんです。 こんな話をすると『それは精神論であって実力のない奴の言い訳だろ?』と 思う方もいらっしゃるでしょう。 私もその通りだと思いますが、もう少し詳細にみていくとこれが意外と面白いんですよ。

まず、試合で成功してしまう超一流の選手は緊張しないのか? 「プレッシャーを楽しみました」という表現をよくききますが、あれは嘘です(笑) 緊張はするんですよ。イチロー選手は正直ですよね。 記録達成目前になると「吐き気がする」といってましたから。

ただ成功する人間はこの緊張を【集中力】へ変えることができるんです。

逆に失敗してしまう人間は この緊張が体を萎縮させ【拘束】を生み出すんですね。

この差って何だと思いますか? それが【リラックスの度合い】なんですよ。 緊張してる人には『肩に力入ってるぞ!力抜け、力抜け』と指示しますよね? こういった選手は、なにも肩だけじゃなく全身に力が入ってしまうんです。 それも本人が思っている1000倍もです。プレッシャーがかかればかかるほど、体は萎縮し拘束されていく。 運動は身体が動かなければ成立しませんし、 ベストパフォーマンスはとうぜん発揮されませんよね?

ではプレッシャーを集中力へ変える方法はあるのか? 実はやってる選手は、もうすでにおこなっているんですよ。 緊張するとその場で軽く弾んだり、首を回したり、手首を揺すったりしますよね?

地味ですがあれが一番効くんです。 今日、好投したソフトバンクの和田投手も常にプラプラしてましたからね。 左手の血行を良くする事も込めてでしょうが、全身が非常にリラックスしていました。 この週末に試合があるという方はぜひお試しください。

ちなみに、私のセンストレーニングがなぜ精神的にも強くなるのかというと ここに工夫を凝らしたからなんですよ。 バット中心操もボール中心操も何てったって全身を揺す…(笑)

それから、チームの場合こういった空気を普段から作らない事が非常に重要になってきます。 プレッシャーがかかる試合で、試合とは別にチーム内にも何故かプレッシャーを感じるとかね(笑) CSでこれまで1勝もできなかったソフトバンクは、 王氏を優勝させたいというプレッシャーが【集中力】ではなく【拘束】を生んでしまい こういった雰囲気を作ってしまったのかもしれません。

今年はどこが優勝するのか!?こういった観点でプロのチームを観ていくと面白いですよ。 「あっこりゃダメだわ」というのがテレビを通して伝わってきますからね。そういった点では優勝した時のバレンタイン監督やヒルマン監督は プレッシャーを【集中力】へ変えるのが上手だったのでしょうね。

今回はこの辺でおわります。 そろそろ今シーズンも残りわずかですから、週末の試合【集中】して楽しんでください!

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