あなたの布団は低反発?高反発?
今年も残りわずかですね。栃木は毎朝寒くて布団から出るのがつらいです(笑)さて今回のテーマはそんな「極上の布団」がテーマです。私は深夜遅くまで作業をしていることが多く、大抵は音楽を流しているのですが先日たまたまテレビをつけていたときのことです。よくあるテレビ通販番組ですね。そこで低反発のマットレスが紹介されていたんですよ。医学的な実験や各分野の方の声などを紹介していたのですが、皆さんは低反発と高反発ってどっちが身体にいいと思いますか?
その番組内では脊柱、つまり背骨のS字ラインを保つことが快眠へ繋がるとのこと。低反発マットレスは高反発マットレスにくらべてS字ラインを保つことができるという宣伝だったんですね。
ちなみにこの背骨のゆがみ改善は人間の身体のメカニズムからしてとうぜんの事ですから、 スポーツにおいても同じなんですよ。で、そこで私は思わず笑ってしまったのが、もの凄く身体が拘束されている方、 筋肉や骨が固い中高年の方がモニターで「よく眠れます」っていうんですね(笑)
私は野球選手の身体をみるのが仕事ですから、その人の脊柱のゆがみというのがわかるんです。何を思わず笑ったのかというと、 “ゆがんだ背骨に負荷をかけないまま眠れる”低反発マットレスで「よく眠れました」というところです。これは本質的には何一つ変わっていないということですよ。
つまり、布団が低反発だろうが、高反発だろうが、寝る人の 背骨周辺の深層筋群、広背筋などのアウター筋群がめちゃくちゃ固かったら その時点で健康ではない、野球選手でいうと三流のパフォーマンスしか発揮できないということ。
逆に背骨が柔らかければ、使ってる布団によって身体が変形し、 適切なポジションをオートでとることが可能であるということですよ。身体自体が反発型なのか吸収型なのか?という問題ですね。何やってもゆがんだままの拘束状態にある人は、低反発だろうが高反発だろうが 真に深い眠りにつくことはないということですよ。
子供が深い眠りに入る事が出来るのはこういった理由があるのでしょうね。 ここもやはり「センス」ですよ。
センストレというのはこういった本来の身体の機能を取り戻すという意味でも かなり使えるトレーニングですので、意識しながら行うといいですよ。布団を変える前に自分の身体を変えてみるという考え方は、野球に限らず生活する上で プラスになると思いますので、「俺はまだ大丈夫だろう」と思っている方も、今のうちに 柔らかい身体を維持できるようにトレーニングしておくべきかもしれませんよ(笑)