日常の動きで使えるちょいテク
大きな災害をもたらした今回の噴火、記録的な大雪の自然現象。 噴火も雪も自然の力は本当に恐ろしいですね。さて、今回は日常でぜひ使ってほしいテクニックをご紹介します。雪掻きが非常に重労働というのは皆さんご存知でしょうか? 普段は雪掻きなど行っていない人がボランティアでいっても何の役にも立たない というお話からです。
最初この話を聞いたときは 「若者はやる気がないだけ」「今の人は体力がないから」 というような決まり文句が頭をよぎりましたが、実際に雪掻きをしている現地の方の動きをみると…。
これはすごい!
下半身強化に最適なグランド整備
除雪作業をしているお年寄りの方達の動きが素晴らしくプロフェッショナルな動きでその動きは一流の投手やホームランバッター並みの下半身と上半身の使い方をしているんですよ。具体的には仙骨からきれいに骨盤前傾する動き。 踏ん張ってかがむような動きをしていないんですね。
実は、これって野球のグランド整備にも共通する動きなんですよ。
練習前、練習後のグランド整備ってぶっちゃけめんどくさいですよね。 下級生に任せたくなる程きつい作業なんですが、 この動きを変えるだけで本当に野球が上手くなるかもしれませんよ。この動きのメカニズムは、 骨盤前傾をしながら体軸をうまくコントロールし、軸移動していくわけですからね。 グランドの土の質にもよりますがある程度負荷がかかりますから、トレーニングには最適です。
ただこの動きもやり方を間違えれば、 それこそ「やらなくてもいいのでは?」という身体運動になりますから、 本質をしっかり理解することが重要です。グランド整備で腰に疲労感が残るという選手も多いと思いますが、 これは明らかに骨盤前傾ができていないと判断できますね。
先の現地では何の役にも立たない都会人の身体運動に匹敵します(笑)
雪掻きは土の何倍もの負荷がかかってくるわけですから、 腰椎から曲がったり、大腿四頭筋で踏ん張ったりしたら1日でアウトになります。 雪も1日だけ降って、次の日には溶けてるなんてレベルじゃないですからね。藤川投手のように毎日毎日行わなければいけませんから、 並の身体運動では生きていけません。
心当たりのある選手は骨盤前傾でのグランド整備を行ってみてはいかがでしょうか?