すぐ試したい、目的と効果を変える素振り3つのテクニック
スペースやお金がかからないコストパフォーマンスに優れた素振りですが、皆さんはどれくらいの頻度で行っていますか?このブログをみてる人は真面目な人が多いので毎日自主トレで素振りをするって選手もいると思うんですが…。基本練習とはいえ素振りも試合でのパフォーマンスに繋がってこないと、根性をつけるための練習となってしまいますから色々と考えて行う必要がありますね。
『練習のための練習はするな』『しっかり投手を想定してスイングしなさい』というように教えられたと思うんですが、確かにただただバットを振るだけではなく、動作チェックやイメージトレーニングの併用、重りで負荷をかけたりなど意識や考え方を変えることで効果は異なります。一般的には3つの素振り方法があるので頭に入れながら素振りするようにしましょう。
- フォーム作りをするスキル系
- コースや状況をイメージする意識系
- 重りをつけて負荷をかける強化系
フォーム作りをするスキル系
これは打つ形をつくる目的で行う場合です。動きの質を高めるのではなく、野球の型を覚えるために行うものです。したがって中級者や上級者は行いません。野球が苦手バッティングが上手くない、自分のフォームが決まらないなど、まだ打撃スタイルが定まっていない段階に行う素振り法です。構えたときに力まないようにする、体重移動で体を突っ込まないようにする、肩の開きが早くならないように壁を意識する、最短距離でバットを出すように鋭くスイングする、フォロースルーでしっかり振り抜く。といったチェックポイントを1つ1つゆっくり確認しながらバットを実際に振ってみるといいでしょう。
コースや状況をイメージする意識系
イメージトレーニングを本格化させて実戦に近いレベルで素振りをすることで、本番でも自然体でスイングが行えるようにするのが目的です。ただ投手が投げた映像をイメージしてタイミングを合わせるものから、観客やグランド、試合展開などをイメージしてボールスピードやコース、球種なども細かく意識する方法まであります。これは自分のスイングがある程度できていないと難しいかもしれません。そういう意味では、ノンプレッシャー時にプレッシャーのかかる場面を想定して素振りをする意識系は、中・上級者が行う方法といえるでしょう。
重りをつけて負荷をかける強化系
バットに鉛などを着けて負荷をかけパワフルなスイングを得るのが目的です。いまはジュニア用のトレーニングバットもありますね。筋力強化というと響きがあまり良くありませんが、身体全体を使って重いバットを振り込むのは良い練習になります。気を付けたいのが表面の筋肉で無理やりバットを振るように素振りをすること。これはお勧めしません。あくまでも体の奥の細かい筋肉(インナーマッスル)も使うように意識して振り込んでください。強化系の素振りは、疲れてきたときにどれだけ1スイング目と変わらずスイングできるかというのが一つの目安となるでしょう。上手くいくと軸回りでバットをスイングすることを覚える効果があります。
まとめ
たかが素振りですが、目的と狙う効果を考えて行うことで驚くほど効率よく練習できますので自分の身体と相談しながら工夫しながら行うといいでしょう。最近は素振りの練習グッズがあり受動的に練習を行うものが増えましたが、やはり能動的、積極的に変えていくんだという意識が選手の中にあると同じ練習でも上達の早さが異なります。指導者側はここを上手く教えて飽きや質の低下を招かないように指導していきたいところですね。