新人戦までに行っておきたい事とは?
夏の高校野球も49校が出そろい、甲子園が待ち遠しいですね。 このところ指導者向けのメルマガが多かったので、 今回はそんな甲子園を夢見る選手へ向けた情報を提供いたします。小中高と新チームで新人戦に向けて始動しているという方が多いと思うのですが この新人戦までの1、2ヶ月で何ができるのか?何をやるべきか? バッティングとピッチングの両方からいくつかポイントを挙げていきましょう。
まずバッティングは 「打席に立ったら確実に自分のスイングで振れる」こと、 これが新人戦で最も必要になると思います。具体的には下半身のタメですね。
野手が行っておきたいお勧めトレーニング
軸足股関節のニュートラルなポジションに体軸を乗せて 自分のタイミングを確保する事。 秋は投手が万全というチームは少ないですから、 より打者が有利になると思います。 鋭い打球を飛ばすというよりは、タイミングさえ合えば ヒットは打てるのですから、自分の間で打つことに重きを置けばいいでしょう。
センストレーニングでいえば「骨盤前傾操作系のトレーニング」ですね。 下半身強化はオフに行えばいいので、この1ヶ月は強化というより 正しいタイミングの取り方、自分の間の創り方という意味合いの方が強いです。基本的なトレーニングを行いつつ、実際に打席に立って ボールをじっくり打席で感じるというトレーニングもかなり使えると思います。 自分の間が掴めて来たら、下半身主導で体軸を操作し(密着の動き) 繰り返しショートゲームや実戦系のバッティング練習を行うと良いでしょう。
新人戦では「強いスイング」「弱いスイング」というものは必要ありません。 プレスがかかるシーンでも自分のスイングが高確率で出来るように準備しておく これが新人戦に向けて行っておきたいことですね。
投手が行っておきたいお勧めトレーニング
次は投手。 まず何といっても、 肩甲胸郭関節(肩甲骨と肋骨の間)のスムーズな移動の確保です。
ケガを予防するという意味もありますが、 コントロール・キレ・スピード・球質すべてに影響してきますので 毎日しっかり調整することが第一条件ですね。
次にキャッチャーミットと自分の身体の軸をまっすぐ繋ぐ意識を鍛える事。 体重移動の基本的な部分ですが、 まずどこへ向かってどの程度の力を移動させればいいのか?というのが 体重移動では重要になります。 このラインの意識を鍛えると上手に軸の移動ができるんですよ。今年の球宴で「バランスが良い投げ方は制球力を生む」と 解説のノムさんも言っていましたが、軸の操作はバランスの核の部分ですから しっかりトレーニングしておきたいところですね。
これを読んでいる方は『それを、どうやってやんだよ』って突っ込みたくなると思いますが なかなかチームでの技術練習ではこういったトレーニングは行わないみたいですね。 私もピッチング編は一般公開に踏み切っていませんので残念ながら 具体的なトレーニングはお教えできません。 ですが、ピッチングもバッティングもセンスのある動きというのは普遍的に 存在しますので、「3週間でバッティングセンスを上げる」に収録されている 【密着】軸キャッチというトレーニングをアレンジすると良い方向へ行くかもしれません
とうぜん密着軸キャッチの正しいやり方をキープしつつアレンジしなくては 意味がありませんけどね。
では、まとめます。新人戦に向けて選手がやっておきたいこと
打者は… 骨盤前傾で体軸を軸足股関節にしっかり乗せて、 自分のタイミングでスイングできるようにすること。
投手は… 肩甲胸郭関節を毎日センストレで丁寧に調整していき ミットと軸をまっすぐ一致させ軸の移動をトレーニングすること。
こんな感じです。 時間はたっぷりありますから 万全の状態で新人戦に挑みたいですね。 暑い日が続きますが練習がんばってください!!