アマチュアトップクラスの指導者の眼力

先日、六大学野球の元監督さんとお話しする機会があったのですがやはりアマチュアトップの指導者の眼力は半端じゃなく凄まじかったですよ(笑)内容は野球論や教育論についてお話しさせていただいたのですが、バットの性質について興味深い事をおっしゃっていました。『金属バットっていうのが良くないんですよね。本当に良い木製バットというのは重心の密度が濃いんです。』私は、あーなるほど!と思いました。

皆さんもご存じのとおり、高校野球では金属バットを使いますよね?この金属バットは「重心感知能力」が結構アバウトでも飛ぶんですが、木製の場合は本当に飛ばないんです。

つまり、ごまかしが一切効かないので極限の重心感知能力が求められるというわけです。

そして、一流の職人が作った良いバットであればあるほど この重心感知能力を促す構造になっているという事ですね。金属では打てるが木製になると打てなくなる長距離砲はこういった能力が足りないという事でしょう。

一流のバッターはバットの芯でミートする精度が図抜けている

そういえば、今年のプロ野球はミズノ社の統一球でホームランが減りましたが、おかわり君こと中村選手は影響なく量産していますね。

統一球を作製するミズノの関係者は「統一球は芯に当たれば飛距離が出るけど、芯の近くというだけでは本塁打にならない。中村選手は芯に当てる確率が高いから量産できるのでは」といえば、落合監督は「技術のある人間は砲丸投げの球だってホームランにしちゃう」とまで評価していました。プロ野球の一流選手達が戦うレベルでこれだけ”精確に重心を感知する能力”が求められるのですから打者が苦労するのもなんとなくイメージできると思います。

もちろんプロ野球というのはビジネスですからホームランが減ったからボールを変えろというのもわかります。ですが、日本の野球のレベルを高めるためにはこういった「やらなきゃやられる」環境が真剣勝負の中にあるのは 決して悪い事ではないはずです。

そういった点では、学童野球や中学野球で”ビヨンドマックス”の全く逆である【重心感知能力が極限まで求められるバット】が流行れば統一球でも砲丸投げの鉄球でもドンと来いになりますね(笑)こういった練習環境を指導者が創るのも選手のプレーのレベルを上げるには効果的でしょうね。

ということで、バット中心操で徹底的に揺すると良いですよね!というお話でしたw

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