下半身を使ったバッティング
小学生のバッティングですが、非常にパワーがありそうですね。上半身に固さがあるものの技術的には同年代の選手と比べてかなり高いのではないでしょうか?スイングも綺麗ですしミート力が高そうな印象も受けます。ただ、技術の高い上半身の動きとは裏腹に、下半身の動きがスイング全体として上手にリンクしていないのがもったいないです。
身体資源で通用するのは中学生まで
小中学生では身体が大きいとそれだけでアドバンテージがありますが、高校生になってくると技術的にも変わらなくなってくるので、身体資源のみでは通用しなくなってきます。上半身の強さはもちろんバッティングにおいてプラスになりますが、下半身と連動していないスイングというのはマイナスでしかありません。
上半身と下半身が連動していない理由は、軸足の体重のポジショニングおよび脚・腰の外側の筋肉の拘束でしょう。これらを日ごろからしっかりケアして適切な重心のコントロールを覚え、踵でグッと踏み込んでいける軸足を意識することが重要です。
変化球への対応力も各段に上がりますから、小さいうちからバランスの取れたスイングを心がけたいものです。
実際に軸足を作るとなると股関節の柔らかさが必要不可欠ですから調整を行いたいですね。小中学生に多いのですが、どうしても軸足の膝が外側へ逃げてしまい重心をニュートラルなポジションにおけないバッターがいます。こうなってしまうと、上手く体重移動ができませんのでいくら腕力が強くても大きなエネルギーは生まれません。
強くて良い打球を打つには下半身の動作改善は欠かせませんね。