軸足を常に調整することはバッターの仕事
中学生のフリーバッティングです。スイング自体は悪くないのですがボールに差し込まれていますね。タイミングが合っていないのですが、スローモーションなのでよくみると反応から駆動までに1、2テンポ遅れてしまっていますね。少年の意識の中では「捉えた」って感じでしょう。原因は軸足の膝の割れですね。スイングを始動するシーンなんかは「上半身と下半身がバラバラ」という印象を受けますが、上半身がいいだけでに余計そう感じてしまいます。
上半身を活かすも殺すも下半身の調整次第
打撃スキルは高校生ほどではないが、小学生よりはパワーがある・・・。中学生はほんとうに難しいですね。変に打球が飛ぶ時もあるし、ピタッとそれこそ半年とか打てなくなることもざらにありますからね。ある程度まで行くと技術で誤魔化せない、身体資源でも優れていない限り、中学生で本格的な筋トレをしていませんから高校生ほどパワーはありません。こういうとき差が出るのがセンスです。
この動画の少年の例でいえば、下半身の動きを調整するだけで今以上に打てるはずです。上半身はしっかりスイングできていますから「ヒットを打つ技術レベル」はすでにあると思います。問題はタイミング。
キャッチャー側へ膝が割れている状態では軸足が形成されませんし、それによって体軸が上手く股関節に乗りませんから、せっかくの上半身の動きもほとんどバットスイングに活かされていません。こうなってしまう選手は普段から体重が外へ乗ってしまい、脚や腰の外側に頼った動作を行っているはずです。これらを改善すれば技術はあるのですから、反応してから駆動までの時間的ロスが小さくなってミスショットが格段に減るはずです。バッティングで軸足の調整は投手と同じくらい大切ですね。常に意識したいところです。